仮想通貨のメイカー手数料で勝てるのか?

テクニカル分析

メイカー手数料とは

仮想通貨の取引手数料にはメイカー(Maker)手数料とテイカー(Taker)手数料が存在します。メイカー手数料は指値注文に、テイカー手数料は成行・逆指値注文に対応する手数料です。指値注文を取引板に並べることでレート安定化に貢献するため、一般的にはメイカー手数料はテイカー手数料よりも低く抑えられています。国内外の取引所の中には、メイカー手数料がマイナスになる取引所がいくつか存在します。つまり、手数料を受け取れるということです。マイナス手数料なら、ランダムに売買を多数回繰り返すことで、一見、手数料分だけ利益を延ばすことが出来そうに思えます。そこで、マイナスのメイカー手数料で本当に勝てるのかを検証してみます。Bybitが最低水準のメイカー手数料(-0.025%)を提供しているので、以下ではBybitのBTCUSD(ビットコイン/米ドル)を使って検証します。

Bybitのレート変動の特徴

テイカー手数料がマイナスのBybitのレートを見てみましょう。下図に30分間のビットコイン(BTCUSD)のレートを示します。青線はBitstampのレート(ダウンロード方法のページ)で、オレンジ線がBybitのレートになります。

この図から分かるBybitのレート変動の明らかな特徴は次の2つです。①ティックの変動回数が少ない。②ティックが同じ方向に進むことが多い。メイカー手数料が貰えるので、レートの周辺の指値注文が多く、こうした特徴が現れるのでしょう。これらは、メイカー手数料で益を狙う売買手法に不利な特徴です。②の特徴のために、指値が約定してもすぐに含み損が膨らむことになります。レートが46000ドルの場合は、メイカー手数料0.025%は11.5ドルに相当し、上の図の縦軸のメモリの約1/5に相当します。やや専門的ですが、時系列データ解析により、ティックの平均変動は8.0ドル(2022/1/3のレート)、ティック変動の自己相関係数は約0.25あります。このことから、 平均的には、メイカー手数料分以上がポジションを持った直後に含み損で吹っ飛ぶことになります。実際、当サイトではいくつかの指値幅にて、買いと売りの注文を交互に繰り返す売買を試しましたが、いずれの幅でも安定して負ける結果になりました。

まとめ

メイカー手数料がマイナスだからといって、むやみに指値を繰り返しても、損が増え続けることになりそうです。これは、メイカー手数料がマイナスの場合、指値注文がレート近傍に厚くなることが原因と考えられます。成行注文では良いレートに滑って約定する可能性があるため、一概にどちらの注文が手数料的に有利かは分かりません。また、レート近傍(BTCUSDだと±10ドルの範囲ぐらい)に指値注文を出しても、注文が極端に小さくないとメイカー注文としては、なかなか通りません。更に、レート近傍の指値注文の頻度には制限が設定されています。以上のことから、ティックレベルの売買手法においては、メイカー手数料にこだわらず、テイカー手数料の小ささで取引所を選ぶので十分な気がします。

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