MT5対応の国内FX業者ーAVA TRADEとOANDA

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MT5業者比較

MT5はMT4のバージョンアップ版で、機能的には上位互換です。このため、これから自動売買(EAやシグナル)を使おうとする人にとっては、MT5から始めるのが良いかもしれません。ただ、MT5でFXが出来る国内業者は現在(2020年2月)3社に限られます。

国内業者の強みは何といっても手数料(スプレッド)が小さいことです。海外業者の手数料より、ずっと低く抑えられています。当サイト開発のシグナル(自動売買)のログを基に、AVA TRADE社のアヴァMT5とOANDA Japan社のオアンダ MT5の特徴を紹介します。

業者名
(リンク)
取引単位
(lot)
最小スプレッド
(pip)
スプレッド
拡大
約定能力通信速度スリップ
アヴァMT50.01
(1千通貨)
0.3 (ドル円)
0.5 (ユーロ円)
0.5 (ユーロドル)

(0.6~1秒)

(不利なし)
オアンダMT50.1
(1万通貨)
0.3 (ドル円)
0.5 (ユーロ円)
0.5 (ユーロドル)

(<0.1秒)

(不利なし)
フィリップ証券MT50.01
(1千通貨)
変動制不明不明不明不明

スプレッド比較

過去5週間分のシグナルの稼働より、アヴァMT5とオアンダMT5のスプレッド比較を行ってみます。稼働時間の長さからユーロドルを用いますが、ドル円でも結果の特徴は同様です。

シグナルがレートを取得した約1万個の時刻におけるスプレッド分布を下の図に示します。両社における取得時刻は一致しています。スプレッドの広がりはアヴァの方が小さく、広がっている時間帯も小さくなっています。両社ともに、ニューヨーク時間終了時のメンテナンス付近のみでスプレッドが開きます。オアンダはメンテナンス前後、アヴァはメンテナンス後にスプレッドが開く傾向にあります。当サイトのシグナルの場合、この時間帯に取引がほぼ無りません。この様な場合、スプレッド拡大の影響は小さそうです。この調査期間は大相場は起きていません。大きな変動の局面に関して、今後も注意深く調査を続けます。

スリップ比較

次にスリップの比較を行います。上記と同じシグナル・期間で、全ての成行発注のスリップの分布を下の図に示します。スリップは発注時のレートと約定レートの差になります。新規注文と決済注文を合わせています。プラス側は有利なスリップ、マイナス側は不利なスリップになります。両社ともほぼ対称な分布になっており、スリップによる顧客の不利は無さそうに見えます。

スリップは通信速度に大きく依存します。オアンダMT5は国内サーバーであるため、通常の光回線で0.1秒以下(0.01秒程度)で約定していました。アヴァMT5は海外サーバーのため、0.6秒以上かかっており、場合によっては数秒かかりました。この違いがスリップ分布の広がりに反映しています。アヴァMT5でスキャルピングを行う場合は、海外VPSを使うことが必須になりそうです。当サイトのシグナルのように比較的長い時間ポジションを保有する場合、数秒程度の時間遅れは問題にはならず、あまり気にする必要はありません。

まとめ

MT5の国内FX業者の比較をアヴァMT5とオアンダMT5で行いました。両社ともスプレッドは業界最小値レベルで、スリップの不利も無かったです。このため、デイトレードを行うにあたっては、スプレッド(もしくは手数料)で劣る海外業者よりも、国内業者をお勧めします。また、アヴァMT5は最小単位が0.01 lotです。例えばドル円の取引を5,000円弱の残高で可能であり、お手軽にFXを試してみることが可能です。

ただ、国内業者ではゼロカットが存在せず、残高がマイナスになる可能性がゼロではありません。現に、急変動によってレートが表示されないことが過去何度かあり、多くの追証者が発生しました。ゼロカットが出来ないのは国内規制が原因のようですが、これはスプレッドが小さい事と裏腹の関係かもしれません。ゼロカットの導入に関して、AVA TRADE社長が興味深いことを話しておられました。こちらをご覧ください。ぜひ実現して頂きたいものです。

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